第1作 男はつらいよ 光本幸子

■データ
劇場公開日:1969年8月27日
観客動員数:54万3千人
料金:450円
上映時間:91分

■キャスト
車寅次郎:渥美清
車さくら:倍賞千恵子
冬子:光本幸子(マドンナ)
御前様:笠智衆
諏訪飈一郎:志村喬(特別出演)
車竜造:森川信

諏訪博:前田吟
川又登:津坂匡章
源公(源吉):佐藤蛾次郎
司会者:関敬六
車つね:三崎千恵子
たこ社長(梅太郎):太宰久雄
部長:近江俊輔
鎌倉道男:広川太一郎
道男の父:石島戻太郎
道男の母:志賀真津子
鎌倉郁子(道男の妹):津路清子
川甚の仲居:村上記代
工員1:石井愃一
工員2:市山達己
香具師1:北竜介
香具師2:川島照満
たこ社長の妻:水木涼子
ご近所さん、結婚式の客:谷よしの

■ストーリー
寅次郎が20年ぶりに生まれ故郷の葛飾柴又に帰ってきた。
おいちゃん、おばちゃん、妹のさくらはびっくりしながらも暖かく迎える。

しかし、二日酔いのおいちゃんの代わりに妹さくらのお見合いに出席する事になった寅次郎だが、その席で酔っ払ってしまい、何もかもぶち壊し。
みんなに責められ、さすがに悪いと感じた寅次郎は、翌朝さくらに置き手紙を残して家を出て行くのであった。

1ヵ月後、寅次郎は偶然に奈良に来ていた柴又帝釈天の住職と娘の冬子(光本幸子)にばったり会い、三人で柴又までいっしょに帰って来る事となった。
その日からほとんど毎日のように冬子に会いに行く事になる。

そんな中、とらやの裏の印刷会社の職工である博(前田吟)とさくらが恋仲と感じた寅次郎は「お前ら職工にさくらは嫁には行かせない」と突っぱねる。

一騒動の後、寅次郎はそこまで惚れてるならさくらに話をすることになるが、いい加減な寅次郎は、却って二人の仲を裂くことになってしまう。
しかし、雨降って地固まるのごとく、結果的に二人は結婚する事となった。
その結婚式では若くして家を飛び出していた博の両親も参列し、和解することとなった。
まずはめでたしめでたしである。

その後、寅次郎は相変わらず冬子のところへ通っているが、ある日魚釣りにいっしょに行く約束をした冬子の ところに男の客が来ているのを見てしまった。
御前様から「これから親戚になる男」と説明され、 がっかり落ち込んでしまう寅次郎。冬子への想いはあっさり片想いとなり、旅に出て行く結末となるのであった。

■感想
この記念すべき第1作が公開されたとき、私は高校生であった。
新聞で試写会の案内を見て往復はがきで申し込み、見事に抽選に当たった。

それまでもテレビ版の放送があったのだが、全く見ておらず、特に誰のファンと言うことも無く、たまたま試写会の抽選に当選したから見に行ったのですが、これが縁ですっかりと「寅さん」の虜になってしまったのです。

とはいえ、特にその後のシリーズをロードショーで見たわけではなく、高校卒業後に下関に住んでいた頃にオールナイト5本たてを見に行ってから非常に関心を持つようになりました。
テレビでの放送のたびに録画し、DVDにダビングする、の繰り返しで、結局48作すべてを見ることになりました。

録画状態の悪いのもあるし、途中で録画が切れたり、頭の部分が切れたり、で完全ではないですが、全作品は見ましたね。
今でもことあるごとに見ています。48作あるものですから週に1回みてもほぼ1年かかります。
結構、新鮮な思いで見ていますよ。

さて、この記念すべき第1作ですが、マドンナとして出演されていた光本幸子さんも初めて知る女優さんですし、寅さんである渥美清さんの作品も特に見たこと無かったのですが、シリーズのとっかかりとして十分に魅力ある作品に仕上がってると思います。
これからの作品が楽しみですね。