意見表明は十分に評価したい

本日の新聞読者投稿欄に下記のよう意見が掲載されていた。
まずは内容を読んでみよう。

冷静に判断できる大人が読めば、間違いだらけであることが認められるだろう。

国際社会に日本の主張をもっと示さねばならないと私は考えます。

この主張は大いに正しい。
従来より、他国の傍若無人な間違った意見に対し無視をするのが日本政府が取るスタンスであるが、これは国際社会においては受け入れられず、間違った行動である。

何にも発信しなければ、相手側の発言が正しいものとして国際社会は認識してしまうのである。
ウソも百回言えば真実になるのである。
しかし、それ以降が全く間違っている。

国際司法裁判所(ICJ)への提訴を検討すべきではないでしょうか。

その後に自ら書いているように、歴史的に見て、尖閣諸島は純然たる日本の領土であり、現実に実効支配しているのは日本である。
裁判と言うのは相手に非があり、それを咎める事で自己に何らかの利益を生じる場合に起こすものなのです。

もし、提訴して勝訴しても現状維持するだけで、日本としては特段にいかなる利益も得られないので提訴の意味がない、と裁判所から却下されるのが裁判システムなのである。
そういう観点から日本は提訴できないのである。むしろ、提訴を検討するならシナの方である。
頻繁に領海侵犯を繰り返すような卑怯極まりない愚行を改め、堂々と裁判において主張すべきである。

さらに言えば、もし、尖閣問題を日本側が提訴するなら、沖縄もシナの領土と言い出しているシナに対し、沖縄は日本の領土だと提訴しなければならなくなります。九州も・・・四国も・・・・。

国際社会へのアピールが不足しているように感じます。

国際社会にアピールすることと国際司法裁判所に提訴することとは別なことなのである。

日中両国の・・(中略)・・・・2国間の問題として扱うべきではありません。

領土問題は通常は2国間の問題なのです。
いちいち他国の協力を仰ぐことはできません。

理性的で「毅然とした対応」が求められます。

この高校生の「毅然とした対応」とはどういうことを言うのでしょうか?
国際的には毅然とした対応をするなら、領土・領空侵犯した船舶、飛行物体は撃墜が国際スタンダードなのです。
と言うことは、この高校生はシナの領土侵犯した船舶は撃墜せよ、と言ってるのでしょうか?
それにしては提訴しろ、と言ってみたりで、主張内容が良くわかりません。

ただ、表題にあるように意見を表明したことは大いに評価したいと思います。
さらに勉強を重ね、国際問題にこれからも関心を持ち続けてほしいものです。

最後になるが、日本が国際司法裁判所(ICJ)への提訴をしなければならないのは、北方四島竹島である。
不法占拠しているのは前者はロシアであり、後者は韓国である。
日本の歴代政権がなぜ提訴しないのか、わからないですが・・・・・。